初夏を迎え、ベランダに暖かい日差しが差し込むようになりました。この季節には、ハルヒカの熱帯魚水槽にある変化が現れます。
それは、ガラス面に生える「苔」です。
最初はうっすらと緑がかっている程度。しかし、数日もするとガラス面にびっしりと緑の苔が…。せっかく美しく整えたレイアウトも台無し。水槽内の魚たちも見えにくくなってしまいました。

こんなトラブル、アクアリウム始めたての頃によく悩むことと思います。「苔ってこんなに急に増えるの!?」、「掃除は面倒。もっと効率よい対策はないのかな…」と悩まれる方もおられることでしょう。
こんなとき、いつもハルヒカが活用しているのは「石巻貝(イシマキガイ)」という小さな貝です。
石巻貝は他の魚と干渉することはありません。また水槽への導入時に水合わせもする必要がありません。そこにいるだけでガラス面や石、水草類に付いた苔を食べてくれます。そしてホームセンターのアクアリウムコーナーなどでも比較的お手頃価格で入手可能です。
今回の苔対策のため、近くのホームセンターでこの石巻貝を5匹購入し、水槽に導入してみました。
すると、、、1日、2日と時間が経つにつれて、ガラス面にいた苔がどんどん消えていきました。貝たちがゆっくりと這いながら、水槽の壁をまるで掃除機のようにきれいにしていく様子には思わず見入ってしまいます。

1週間後には、あんなに目立っていた苔がほとんどなくなり、水槽全体が見違えるようにクリアに!魚たちも気持ちよさそうに泳ぎ、まるで別世界のような美しさが戻ってきました。

もちろん、苔が発生しやすい環境(光量や水質)を見直すことも大切ですが、石巻貝はその手助けをしてくれる頼もしい仲間です。導入後は掃除の手間は激減(というかほとんどしなくてもOK)。快適にアクアリウムを楽しめるようになります。
唯一の難点は水槽の壁面に卵を産み付けていくことがあることです。この卵は孵化しないので、水槽の壁面に残ったままになります。
これが結構強固に張り付いていて、放っておくと景観を損ないます。卵を見つけたらスクレイパーで除去するようにしましょう。
もし、あなたも「苔が気になるけど掃除が大変…」と悩んでいるなら、ぜひ一度“石巻貝”を試してみてください。静かに、でも確実に働いてくれる小さなヒーローが、あなたの水槽にもきっと変化をもたらしてくれるはずです。
なお、石巻貝のほかにも苔対策のための生体はたくさんいます。こちらのリンクでも色々と紹介しています。参考になれば幸いです。
ハルヒカでした。