自由研究 2024 第一章 開幕 住吉川で試作品をトライ

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こんにちは!ハルヒカです。今年も暑い夏がやってきました。パリオリンピックも先日開幕しました。選手の方々、応援しています!ベストを尽くされることを!

と、いうことですが、私の息子も今年で小学一年生。ただいま夏休み真っ只中です。小学生に夏休みと言えば、、、自由研究ですね!この自由研究に、是非水辺の生き物に関係することにトライしてもらいたい、ということで提案したのは、「ペットボトルを使って魚を捕まえる罠を作り、その効果を研究する」「その罠を使って帰省先などの様々な地域でどのような生き物がその罠で捕獲できるのかを確認する」「その結果を踏まえ、夏の帰省なども利用してそれぞれの地域の川などで調査を行い考察する」というような科学研究です。

思い付きでの提案でしたが、小学生の自由研究ですので、いくつか前提を置いておきたいと思い、以下の条件を決めました。
① 使用するペットボトルはミネラルウォーターの入っていた2L容量の角形
② 使用するエサは家にある、熱帯魚の餌(タブレット)魚肉ソーセージサバの切り身。撒き餌の類は一切使用しない
③ 仕掛けて長時間放置すると地域の迷惑になる恐れがあるので、罠といえど釣りのように紐で操れるものとし、放置時間は15分程度を上限とする

こんな条件を設けた上で、まずは近所の住吉川(神戸市東灘区)の中流域で、子供と一緒にトラップの構造と効果を評価するための実験を行いました。どうやって罠を作り、どのようなエサを使って、どんな生き物がが捕まったのか捕まらないのかをレポートとしていきます。

【トラップの作成】

まずはトラップを作成していきます。

2Lペットボトルの両端を切断し、その断面をある程度滑らかにした後、耐水性のビニールテープを貼って補強しました。

このペットボトルの切り取られた部分のうち、飲み口のついている方は、その飲み口の部分をカットして魚が通れる大きさの穴を作りました。そしてその漏斗状になったパーツを筒上のパーツに逆さに差し込むようにしてテープで固定しました(下の写真の青で囲ったところに漏斗状の部品がはまっている)。この部分を通って魚が中に入ったが最後、簡単にはでられなくなる、そんなことを想像しています。

このペットボトルの真ん中付近にある窪みの部分にPP製のひもを括り付けて、ビニールテープで巻いて固定・補強しました。この紐でトラップを回収したり、位置を微修正したりします。入口になる部分を上流に向けたりといった操作がしやすいように、紐はペットボトルトラップ入口側の端の方にテープで貼り付けて、操作に方向性をつけられるようにしました。その上で、アイスピックで胴の部分にたくさんの穴を開けておきました。

ペットボトルのPP製紐を貼り付けていない方の、もう片方の断面に三角コーナー用のネット(ストッキング状)を固定とりつけました。ここが罠の底の部分になります。このネットは貼り付ける前にネットの底の方を切り取っておきました。

ネットはビニールテープで貼り付けて固定しました。ネットの開放している底の部分から餌を入れて、針金でグルグル巻いて塞いで再利用したりできたら、という想定でした。同じものを三つ作成し、それぞれに餌として、魚肉ソーセージを砕いたもの、熱帯魚の餌(草食系熱帯魚、プレコ用の大き目のタブレット)、海釣り用のサバの切り身を入れました。これで初号機完成です。なお、仕掛けを沈めるためのオモリとして、釣り用のオモリ30号をそれぞれに投入しました。

早速、実践してみました。我が息子は既に大漁確定したかのような堂々たる足取りでポイントに向かっていました。

さて、ポイントに到着し、仕掛けの投入です。胴に書いてある番号、1番が魚肉ソーセージ、2番が熱帯魚の餌、3番がサバの切り身です。投入してわずか1分もたたないうちに、2番(熱帯魚の餌)の方に魚が寄ってきました。おそらくヨシノボリのようなハゼ系の魚と種類はわからない小型の魚です。しかしながら、このネットの底の形が災いしたようです。この形では餌が水流でネット側の底にたまってしまい、まるで釣りの撒き餌を入れた籠のような状態になってしまっていました。魚はこのネットの部分にある餌につられて集まるのですが、トラップの中に入りそうもありません。これは失敗。

更に、3番(サバの切り身)の方は、仕掛け投入時にオモリが外に落ちてしまうトラブルが発生。しかたなく川岸で石を拾って代用することにしました。しかしこれが操作性が悪い。思ったように仕掛けをコントロールできないという事態に陥りました。と、そこに、、、

結構大きなカニが登場。3番のサバの切り身を狙って、トラップに入ってきました。しかし非常に慎重で、なかなか体全体が入らない。どうやら手足で餌を手繰り寄せている様子。人に見られていることに感づいているのか、トラップに入ろうとしたり、逃げてみたりの繰り返し。と、不意に手を伸ばしたと思ったら、餌だけを取って瞬時に岩陰に逃げ込んでしまいました。。。

岩陰でサバの切り身を貪り食うカニ、それを見て悔し泣きの我が息子。この日に得た反省点を生かして、トラップを改良しようと説得し、帰宅しました。

はい、初日の成果はボウズ(ゼロ匹)でした。しかしながら、次回は以下の点を改良して臨みたいと思います。
① オモリを固定する。
② オモリは1個ではなく、ペットボトルの両端にわけて複数設置する。そのうち、入口側の方が重くなるように配置する方が操作しやすい。
③ ネット部分は開閉できるようにする必要はない。そもそも1回使用したら破れてしまうので、三角コーナー用のメッシュ袋は底を切らず、そのまま取り付ける。
④ エサは仕掛け奥のオモリの近くに固定する。ただし釣針は使わず、針金などでぐるぐる巻いて固定する。
⑤ 魚肉ソーセージは見向きもされなかったため、以降は熱帯魚の餌(プレコの餌)とサバの切り身で勝負する。

と、滑り出しとしては良好な結果は得られませんでしたが、改善点が明確にできたことには大きな価値がありました。後日、仕掛けを改良してチャレンジしていきます。
…息子殿はカニに逃げられたのが本当に悔しいらしく、カニを捕獲することにフォーカスしたい模様。なぜか図鑑を出してカニの口の構造などを調べているようです。
意味があるかどうかはわかりませんが、興味を刺激できたのは親として嬉しいことです。

それではまた次回、引き続きの検討結果を報告していきたいと思いますので、よろしくお願いします!

ハル・ヒカでした。

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