初心者のための熱帯魚飼育のポイント⑤:コケ(苔)対策

ポイント⑤:コケ(苔)対策 アクアリウム
ポイント⑤:コケ(苔)対策
スポンサーリンク

こんにちは、ハル・ヒカです。

水槽に発生した苔、景観を悪くするので対策を検討されている方は多いと思います。

苔対策は、水槽の栄養素や光の量などを調整することである程度とることができますが、熱帯魚がいる水槽ではこれだけでは苔の抑制に限界があります。

そこで多くの方が活用されているのが”苔取り生体”です。”苔取り生体”とは苔を食べてくれる魚や貝類のことです。苔にも種類があり、苔取り生体が好む苔の種類があるので複数の組み合わせで対処するのがよいでしょう。

◎ミナミヌマエビ:様々な苔を食べてくれます。硬くなってしまうと対応できなくなりますが、やわらかい新芽のうちは食べてくれるので数を多く入れておくと予防効果もあります。水槽内で繁殖してくれるのである程度の数を一度入れておくと、当面維持することができます。我が家の水槽でも安定して数十匹は維持できていて、苔対策に役立ってくれています。数多くのエビを維持できるようになると、その水槽で残念ながら☆になってしまった生体をかなりの速さで処理してくれます。肉食系の熱帯魚にとって格好の獲物になってしまうので混泳できません。我が家の水槽では安定して繁殖しているのでどのくらいの数がいるか全くわかりません。

◎ヤマトヌマエビ:ミナミヌマエビより大型で、苔取り能力が高いです。食性も幅広く、様々な苔に対応してくれます。ヤマトヌマエビの稚エビは生育に汽水が必要だったり、特別な餌を用意する必要があるなど、通常の水槽内で放置していて繁殖するようなことはありません。また、よく食べる分、フンもたくさんしますので水質の悪化に繋がる恐れがあるという方もいます。ただハルヒカの経験ではそこまで水質悪化への寄与はあまりないと感じています。我が家の水槽では数をある程度維持するよう定期的に投入して追加しています。

◎石巻貝、カノコガイ類:水槽の壁面に付く緑の苔を食べてくれます。卵を産み付けることがあり、それが景観を害するという声もありますが、ハルヒカ的には全く問題なしです。我が家の水槽には定期的に投入して景観維持に努めています。なお、通常の淡水水槽で繁殖はできません。苔の処理能力は高いと感じています。特にガラス面の苔はスクレイパーで削ったようにきれいに取ってくれます。

〇オトシンクルス:ナマズの仲間の小型(3-8㎝程度)の熱帯魚です。本来の分布は南米です。草食性で水草や流木、ガラスの壁面に付いた苔をナメナメして食べてしまいます。とても愛嬌のある顔をしています。性格は温和で、混泳相手を選びません。吸盤のような口で苔を食べますが、主に茶色の苔を好みます。処理能力は高くはないので予防のためという位置づけで考えたほうが良いです。苔の除去を目的とする場合はある程度数が欲しいです。なお、熱帯魚ですので低温や極端な高温には注意しましょう。

〇サイアミーズ・フライングフォックス、シルバーフライングフォックス:いずれも原産国はタイやマレーシアといった東南アジアのコイ科の熱帯魚です。サイズは幼魚時は3㎝程度ですが大人になると12㎝程、シルバーフライングフォックスは約15㎝になるので注意が必要です。草食性の強い雑食の魚で、様々な種類の苔を食べてくれます(ハルヒカもとてもお世話になっています)。糸状の苔や黒髭苔のような頑固なものも食べてくれます。基本的に何でも食べるので残り餌などあればどんどん食べます。あまり残り餌の多い状態が続くと苔を食べなくなることがありますのでその点は注意です。苔取り能力はシルバーフライングフォックスのほうが高いといわれています。混泳相手を選びませんが大きくなると縄張り意識が強くなります。こちらも熱帯魚ですので低温や極端な高温は避けましょう。

〇ブラックモーリー:中南米原産のカダヤシ科、グッピー属に分類される卵胎生の熱帯魚です。モーリーという魚の黒色種で8㎝程度まで大きくなります。草食性が強い雑食で特に苔の中でも藍藻を食べてくれるほか、油膜などの処理もできる貴重な存在です。非常に頑健で慣らし方次第で海水にも適応することができます。性格も温和で混泳に適しています。真っ黒な体をしているので水草水槽などではコントラストが映えて美しさを際立ててくれます。卵胎生なので繁殖は容易です。ハルヒカの水槽内でも日常的に繁殖中ですよ。

主な苔取り生体を紹介させていただきました。ほかにも多くの苔取り能力のある生体がいますので水槽によって使い分けていただければと思います。なお、子供たちが稚魚や稚貝を見つけると非常に喜んでくれるのでハルヒカの水槽では繁殖する生体をよく採用しています!

以上、ハルヒカでした。

タイトルとURLをコピーしました