こんにちは!ハルヒカです♪
初めて立ち上げたビーシュリンプの水槽も落ち着いてきたある深夜、元気に泳ぐレッドチェリービーシュリンプたちを眺めていた時、不意に白くて細いものが水槽の底のほうに蠢いているのに気づきました。よく見ると結構な数がいる。そして光を当てるとソイルに潜ろうとする。大きさは伸び縮みしてなんとも言い難いが1, 2㎝位。ピンセットでつまむと千切れる。
プラナリアだ。。。
大学で生物学を専攻していたので、初めはちょっと感動した。あの驚異の再生能力、脳以外で記憶できるという不思議な生命体。そいつがこんなところで観察できる!と。その特徴を簡単にまとめると、
- 扁形動物門有棒状体鋼三岐腸目。体表の繊毛運動で渦ができることからウズムシとも呼ばれる
- 雌雄同体で有性生殖も無性生殖もできる。環境悪化により分裂して増えることがある
- 負の走光性がある
- 著しい再生能力がある。100以上の断片に切り刻んでも再生したという話もある
- 脳以外の部位にも記憶を保持していることが報告されている
- 日本中の川に生息している。雑食性でメダカの卵も食べてしまうためメダカ飼育者から嫌われている。アクアリウムにおいても景観を著しく損なうために害虫扱いされている。
うーーむ、確かにどうもこの見た目、気持ち悪い。
我が家のものをみても水槽としての景観は最悪だ。気になったらあちらこちらで目についてしまう…駆除したい。でもこんな再生能力の高い生き物、どうやって駆除できるのか。そもそも水槽には他の生体もいる。それらに影響を与えずにプラナリアだけ駆除したい。
色々調べてみると、駆除の方法は大きく以下の4つの方向性があるようです。
1.捕獲して取り除く
プラナリアキャッチャーというものが市販されています。これを水槽に入れるとプラナリアが集まってきてこの容器に入る、それを回収して駆除するというものです。しかし、プラナリアすべてを駆除することは困難であり、あくまで数を減らすための対策です。
2.捕食する生体を入れる
プラナリアを捕食してくれる魚がいます。チェリーバルブ、この赤い熱帯魚はスネールイーターとして有名です。ソイルに潜ったものは対応できないので100%ではないですが、プラナリア駆除でも効果を発揮します。ただ、エビが大好物なので、シュリンプ水槽には使えませんでした。
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3.環境療法
炭酸水で酸欠にする方法があります。ただし、水槽に生体がいる場合は使えません。我が家の水槽にはエビも魚もいるので選択肢にはなりませんでした。
塩を添加して塩濃度を上げると効果があるそうです。ただこちらも生体に影響がでる。そのためハルヒカでは選択しませんでした。
4.薬品による駆除
プラナリア駆除用の薬品もあります。「プラナリアZERO」です。天然ヤシの成分を利用したもので、生体に影響が小さく、水草にも影響ない。このプラナリアZEROの成分はアレコリンというアルカロイドで、シュリンプなどがいても使用できるということでした。そこでハルヒカではこれを試してみました。結構ふわふわした粉末で計り取るのが難しかったですが、なるべく用法に従って添加していきました。これを入れると明らかにプラナリアたちの行動が不審になりました。激しく伸び縮みしたり丸まってみたり。確かに効果はあるようでした。ただ数は減ったものの根絶にはいたりませんでした。
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このように結果的にプラナリアを根絶するには至らず、意を決して別の水槽を立上げ、そちらに生体を引っ越して元の水槽はリセットすることを決断しました。
苦労して初めて立ち上げた水槽なだけに非常に残念したがここも勉強ということで納得することにしました。
そもそもこの侵略者はどこからやってきたのか。おそらく市販の水草や飼育水が投入時に混入したことによって持ち込んでしまったのだと思われます。先のサカマキガイでも書かせていただいていますが、水草や生体投入時はトリートメントや飼育水を入れないようにするなど、細心の注意を払うべきです。
皆様も同様の失敗をされないよう、予防に努めていただければと思います。
ハルヒカでした。